汚部屋・猫屋敷・事件現場も対応!特殊清掃業者が対応できる清掃の種類
通常の清掃では手に負えない深刻な汚れや臭気がある現場で頼りになるのが、特殊清掃の専門業者です。 「汚部屋で何から片付けるべきかわからない」「猫の糞尿による悪臭がひどい」「一人暮らしの家族が亡くなり、部屋の片づけができず困っている」 といった悩みにも、特殊清掃業者が対応できます。 ここでは、特殊清掃業者が対応できる主な清掃の種類や特徴について詳しく解説します。
特殊清掃とは?孤独死以外にも幅広く対応
特殊清掃と聞くと、多くの方がまずイメージされるのは孤独死の現場清掃ではないでしょうか。 実際に、孤独死の現場では遺体の発見が遅れることも多く、体液や臭気の処理が必要となるため、専門的な知識と技術を持つ特殊清掃業者が対応します。
しかし、特殊清掃業者が対応するのは孤独死現場だけではありません。例えば次のようなケースにも幅広く対応しています。
- 汚部屋やゴミ屋敷
- 猫屋敷やペット屋敷
- 事故・事件・自殺現場
- 精神疾患などにより片付けができなくなった住居
- 火災・水害後の住居・建物
「部屋がひどい状態で、自分ではどうにもできない」「誰かに清掃をお願いしたいが、どこまで対応してもらえるのかわからない」 といった状況で頼れるのが、特殊清掃のプロフェッショナルです。
特殊清掃で対応できるケース
ここからは、特殊清掃業者が実際に対応している代表的なケースについて、内容やポイントを詳しくご紹介します。
孤独死の清掃
高齢者の一人暮らしの増加に伴い、孤独死の現場清掃は年々増えています。 孤独死の現場では、遺体の発見が遅れやすく、真夏などの条件によっては体液が床材や畳、コンクリートにまで浸透してしまうこともあります。
その結果、次のような問題が発生します。
- 床や畳への体液の浸透による汚染
- 腐敗に伴う強烈な臭気の発生
- ウジやハエなど害虫の大量発生
- 建材の腐食やカビの繁殖
特殊清掃では、こうした現場に対し以下のような専門的な作業を行います。
- 体液や汚染物の除去・清掃
- 汚染した床材・畳などの切除・撤去
- オゾン脱臭機や薬剤を用いた強力な消臭・除菌
- ウジ・ハエなど害虫の駆除
- 汚染された家具・布団・生活用品の適切な処分
一般的な清掃では決して対処できないため、孤独死現場の対応は必ず特殊清掃業者に依頼することが重要です。
汚部屋・ゴミ屋敷の清掃
汚部屋やゴミ屋敷の現場では、室内が次のような状態に陥っていることが少なくありません。
- 物やゴミが床から天井付近まで積み上がり、生活スペースがほとんどない
- 放置された生ゴミやペットボトル、食品容器などから強い異臭が発生している
- カビや害虫(ゴキブリ・ハエなど)の大量発生
- 排泄物や使用済みオムツが放置され、衛生リスクが極めて高い
こうした汚部屋・ゴミ屋敷では、市販の洗剤や一般的な掃除道具では問題を解決することが困難であり、 近隣住民への悪臭被害や害虫被害にもつながるおそれがあります。
特殊清掃では、次のような作業を行い、生活空間を安全な状態へと戻します。
- 大量のゴミや不用品の分別・袋詰め・搬出
- 腐敗物や汚物の除去と適正な処理
- 床・壁・天井などに染み込んだ臭いの除去・消毒
- カビや雑菌への対応、必要に応じた原状回復工事
「どこから手をつけていいかわからない」「家族だけでは片付けきれない」といった状況こそ、 特殊清掃業者の力が必要とされる場面です。
猫屋敷・ペット屋敷の掃除
多頭飼育崩壊などにより、ペットの数が増えすぎてしまった住まいでは、住環境が極端に悪化しているケースが多く見られます。 いわゆる「猫屋敷」や「ペット屋敷」と呼ばれる現場では、次のような問題が発生します。
- 床や畳に尿が染み込み、強いアンモニア臭が充満している
- 糞尿が長期間放置され、カビ・腐敗・細菌増殖が進んでいる
- ペットの毛が室内全体に広がり、エアコンや換気口にも詰まっている
- ノミ・ダニなどの害虫が大量発生し、健康被害の恐れがある
- 壁や柱の引っかき傷・破損が多数あり、建材が損傷している
特殊清掃では、こうしたペット由来の汚れに対して、次のような処置を行います。
- 糞尿の除去・室内全体の洗浄・消毒
- アンモニア臭など強い臭いに対する脱臭処理
- ペットの毛や汚れの徹底除去
- ノミやダニなど害虫の駆除と再発防止対策
- 必要に応じた建材の補修や原状回復工事
飼い主ご本人だけではどうにもできなくなってしまった環境でも、特殊清掃業者による対応によって、 再び住める状態へと近づけることが可能です。
事故・事件・自殺現場の清掃
事故死、事件現場、自殺現場などで人が亡くなった住居・建物では、警察による現場検証が終わった後、 遺族や関係者が原状回復を行わなければなりません。 しかし、一般の方がそのまま清掃を行うには、さまざまなリスクが伴います。
- 血液・体液・組織片などによる感染リスク
- 血液や腐敗による強烈な臭気
- 遺族・関係者にとっての強い精神的ダメージ
- 遺体のあった場所に発生する害虫や細菌の繁殖
そこで、特殊清掃業者が次のような専門作業を行います。
- 血液・体液・汚染物の除去と適切な廃棄処理
- 床材・壁材などに浸透した汚れの切除・交換
- 感染予防のための徹底した消毒・除菌処理
- オゾン脱臭などによる強い臭いの除去
- 害虫の駆除および再発防止対策
特殊清掃のプロに依頼することで、身体的な負担や衛生リスクを抑えられるだけでなく、 心理的なダメージを軽減することにもつながります。
精神疾患で片付けられない部屋の清掃(自治体からの依頼など)
認知症、うつ病、統合失調症などの精神疾患を抱える方の中には、片付けや日常生活の維持が困難になり、 住環境が著しく悪化してしまうケースがあります。 誰にも頼れないまま時間だけが経過すると、次のような状態に陥ることがあります。
- 部屋中に物やゴミが積み重なり、歩くスペースがほとんどない
- 食べ残しやゴミ袋が放置され、腐敗や悪臭・害虫が発生
- トイレや浴室が使えず、排泄物が部屋内に放置されている
- 孤立やセルフネグレクトにより、外部との接点が途絶えている
近年では、こうした問題に対応するため、自治体や地域包括支援センターなどの公的機関から、 特殊清掃業者へ清掃依頼が入るケースも増えています。
清掃作業は、福祉担当者や支援スタッフと連携しながら進めることが多く、 住環境の改善と併せて、その後の生活支援につなげていくことも大切なポイントです。
火災・水害後の清掃
火災や水害が発生した住宅や施設は、建物そのもののダメージに加えて、 室内の衛生環境が著しく悪化していることが多く、特殊清掃による専門的な対応が必要です。
火災後の清掃
火災後の現場には、次のような問題が残ります。
- ススや焼け焦げの粒子が壁・天井・家具・設備に広範囲に付着
- 煙や化学物質による強い臭いが室内全体に染みついている
- 高温による建材の損傷や変形
特殊清掃では、以下のような作業が行われます。
- スス・焦げの除去作業(高所や換気ダクト内部も含む)
- 壁・天井の洗浄と塗装補修のための下地処理
- オゾン脱臭や薬剤による煙臭の除去
- 焼損した家具・家電・建材の撤去と適正処分
水害後の清掃
水害後の住居では、次のようなリスクが発生します。
- 床下や壁内に残留した水分によるカビ・雑菌の繁殖
- 泥や汚水に含まれる細菌・ウイルスによる衛生リスク
- 浸水した家具・家電・断熱材の劣化や機能喪失
特殊清掃による主な対応は以下の通りです。
- 床下・壁内の乾燥作業
- 泥や汚水の除去と消毒・除菌作業
- 浸水した家具・家電・建材の撤去・処分
- 被害状況に応じた内装補修・原状回復工事
火災・水害後の現場は、見た目以上に深刻なダメージを受けていることが多く、 早期の専門対応が被害拡大を防ぐカギとなります。
困ったときの清掃は“こころ屋”におまかせください
本記事では、特殊清掃業者が対応できるさまざまな清掃の種類についてご紹介しました。 いずれも、一般的な清掃では対応が難しい現場ばかりです。 「どこに頼めばよいのかわからない」「急いで対応してほしい」と悩まれ、清掃の依頼をためらってしまう方も少なくありません。
首都圏にある住居の清掃でしたら、“こころ屋”におまかせください。 “こころ屋”は東京都東大和市を拠点に、東京都内はもちろん、埼玉県・神奈川県・千葉県など 首都圏全域で特殊清掃・原状回復サービスを提供しています。
孤独死現場・ゴミ屋敷・猫屋敷・事故現場・火災・水害後の住居など、 あらゆる現場での清掃実績があり、状況に応じた最適な対応が可能です。
「もうどうにもならない」とあきらめてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。 専門スタッフがご依頼者さまの気持ちに寄り添い、安心・安全な生活空間を取り戻すお手伝いをさせていただきます。








